ここまでJavaScriptプログラミングとデータベース操作を別々に学んできました。本章ではいよいよJavaScriptからデータベースの操作を行っていきます。JavaScriptをMySQLクライアントとして動作させ,ユーザの要求に応じてSQL命令を使ってデータの入出力をMySQLサーバに対して行うようにしていきます。
今までJavaScriptのは単体で動かしてきましたが,ここからはMySQLサーバと連動してデータの入出力を行うようにしていきます。最終的にはユーザが必要とする全てのデータベース操作をJavaScriptから行えるアプリを作りますので,新しいフォルダcrud
を作り,ここに本章で作成するJavaScriptを保存しておくようにしましょう。この場合,動作させる前にApacheとMySQLサーバを起動しておく必要があります。
前章で作成したデータベースtest_db
を使用します。phpMyAdminからこのデータベースと,テーブルが存在していることを確認して下さい。
Node.jsにはMySQLに接続するためのモジュールmysql
が準備されています。この教材ではこちらを利用していきます。
mysqlモジュールで最初に利用するのが,mysqlインスタンス生成のためのcreateConnection
関数とMySQLサーバに接続するためのconnect
関数です。
実行結果
上記のスクリプトで使用しているmysqlインスタンスの引数はcreateConnect({'ホスト名' , 'ユーザーID' , 'パスワード', 'データベース名'});
となります。現在のXAMPP for WindowsにおけるMySQLの設定の場合はそれぞれ
データベースに対する処理を全て終え,接続を切る時にはmysqlクラスのend
関数を呼び出します。
mysqlインスタンス.end();
基本的には,mysqlインスタンスのconnect
関数とmysqlインスタンスのend
関数の間でデータベースに対する処理を行います。終了時には自動的にMySQLサーバから切断されますので,end関数の実行は省略することもあります。
ここまで入力が完了すればMySQLサーバに存在するデータベースと接続するためのJavaScriptは完成です。動作確認表示用のコンソール表示は,不要なようなら消しておいて下さい。