卒研メモ: openBDの出版日書式

 前回に続き,4月までにopenBDで新刊情報を取り出せないかと,イロイロ遊び始めました。ということで飽きないうちはこちらに気が付いた点をチマチマ書いていくことにします。

 新刊をチェックするためには出版日を取り出す必要があります。ということでsummaryのpubdateをざっと眺めてみました。昨日現在で約79万件のISBNコードからsummaryが取り出せましたが,たまに全くsummaryがないものもあるようです。

 ということでpubdateの書式ってどうなっているのかなと眺めてみると,これが千差万別,中には「25 cm-01」という明らかに間違っているだろというものもあり,書誌データのフリーダムさを楽しんでおります。

 書式を類別すると

  • 西暦半角4桁-月(1~2桁)-日(1~2桁)
  • 西暦半角4桁-月(1~2桁)
  • 西暦半角4桁-
  • 西暦半角4桁
  • 西暦半角4桁月(2桁)日(2桁)
  • 西暦半角4桁/月(2桁)/日(2桁)
  • c西暦半角4桁-月(1~2桁)-日(1~2桁)
  • c西暦半角4桁-月(1~2桁)
  • [西暦半角4桁]-月(1~2桁)
  • [c西暦半角4桁]-月(1~2桁)
  • [西暦半角4桁]

あたりで大体尽くされている感があります。cや[]が付くのは何でかしら?

 イレギュラーなものとしては,コピペすると

  • 1985, c1978-01
  • 1982-1983, c1975-c1979
  • -01(年がない)
  • c1981(1983 printing)-01
  • [2003], c2004-01
  • c2012 [i-e- 2011]
  • 1988 [i-e- 1998]
  • 1982 [printing]-01
  • U-S- G-P-O-] , 1998
  • [20–], c2007
  • 1994.4(全角使うな!)
  • 2014-5 (第2刷)
  • 2003-10(3刷)
  • 1935-7(第3刷:1993-6)
  • 1958 2刷-01
  • 大正11-12
  • 昭和5-01
  • 昭和23 5刷-01
  • 平成4 (1992)-01
  • なし

ですね。和暦は昭和が大多数で,平成は1件のみでした。この辺はチマチマ例外処理するか無視するしかないかな?

 あと,ちゃんと2017年1月の書誌データも追記されているのが分かったのが良かったです。新着情報取り出しも継続していけるかしらん?

 

卒研メモ:openBDの書誌データ利用方法

 日本の出版情報をオープンに入手できるopenBDなるプロジェクトが開始されたようです(Internet Watch記事)。書誌データをJSON形式で取得できるAPIが公開されていましたので,早速PHPスクリプトを作ってみました。

 上記の画面は私の著作のISBN番号(978-4-627-84881-8)を使ってsummary部分のみ出力したものです。表紙画像が入手できるのはありがたいですね。もっと詳しいデータが欲しければonixオブジェクトを見ればいいようです。

 PHPのスクリプトはこんな感じです↓。

 図書館アプリみたいなものを作りたい人はぜひともこのopenBD APIを利用してみて下さい。Amazonより余計なデータがない分いいかも。

単位取得予定者:情報数学基礎

 下記結果について質問のある方は,オフィスアワー時に直接543研究室に来て下さい。成績について疑問のある人は返却&押印した課題も持参して下さい。

情報数学基礎単位取得予定者一覧:最終試験 平均79.3点
1418064
1418065
1518114
1518100
1618006
1618015
1618018
1618024
1618027
1618030
1618036
1618039
1618042
1618045
1618048
1618051
1618054
1618057
1618063
1618066
1618072
1618078
1618081
1618084
1618087
1618090
1618093
1618096
1618099
1618102
1618105
1618108
1618111
1618114
1618117
1618120
以上

卒研メモ: GPSを活用した地図連携ウォーキングアプリ

 昨年度の卒業研究ではスマートフォンの加速度センサーを使って歩数を記録するWebアプリケーションを作成しました。これを応用して

  • Google MapとGPSデータを連携し,地図上にウォーキング跡を表示
  • 歩数,歩いた距離,体重を使って消費カロリーの自動計算

ぐらいは出来そうかなぁという感触を得ています。

 2018年度(か2019年度)より,特別プログラムの担当を外れて3年生の個別学生実験の担当に戻りますので,この機会に教材としてこのウォーキングアプリを使ってみようと計画中です。スマートフォンは受講する学生さん個人のものを使うことになりますが,持っていないという人向けに1台ぐらいはプリペイドsimを入れた安物スマホを用意する必要はありそうです。

 Webアプリケーション開発環境としては,管理の都合上,Linux (UbuntuかCentOS)をNFSクライアントとして利用し,自動的にホームディレクトリのpublic_html以下に置いたファイルは公開されるようにしようかなと。アップロードに関わるファイル名やパーミッショントラブルは避けたいところですので。

 あとはw3schoolsの解説などを見ながら,研究室独自の教材を膨らませつつ,適度なレベルのスマホ対応Webアプリに仕上げていければと考えています。今年中に目途をつけたいところです。つか,つけなければなりません。

[2017-01-26追記]
 GPSデータの利用はこちらのSyncerさんのやられていることで半分ぐらいは尽くされてる感じです。距離の計算,歩数の計算をプラスして,PHPをAjaxで呼び出して逐次データを保存する機構をつけると大体思ったものが作れそう。あとは受講生個々のデータを区別して保存できるようにしておけば大丈夫かな?(MySQLよりSQLiteの方が良さげ)。

卒研メモ: /.wellknown/assetlinks.jsonとapple-app-site-association

 Let’s Encryptを利用して本サイトのHTTPS化を行ったことは既にここに書きましたが,その結果,https経由のアクセスが増えつつあります。GoogleのCrawlerは積極的にhttpsアクセスを拾うようにしているらしく,http:// のリンクでもhttps://でアクセスできるかどうか,自動的に確認しているようです。結果として本サーバのHTTPS通信が信頼に値するものであれば,検索結果に示されるのはhttpsの方を優先しているようなのです。

 ということで,アクセスログチェック魔の管理人はaccess_logだけでなくssl_access_logも逐次確認できるように細工を施しました。そこで見つけたのが次のURLへのアクセスです。

https://FQDN/.wellknown/assetlinks.json
https://FQDN/.wellknown/apple-app-site.association

アクセスしていたのはGoogleのCrawlerです。ハテこれは何?・・・でググってみたところ,AndroidアプリやiOSアプリのための専用立ち上げ情報格納ファイル(Google Digital Asset LinksとUniversal Link)であることが判明しました。

 どちらも似たような形式のJSONファイルになっており,これらのURLを踏むと自動的にサイトに仕込んだこのファイルにアクセスし,自動的に専用アプリが立ち上がるようになっているとのこと。なるほどねぇ,FacebookやTwitterもこれでアプリが立ち上がるんだなぁと納得しました。

 スマホアプリはWebアプリとネイティブアプリのどちらからでも使えるようにしておくのが定番になりつつあります。本研究室では専らWebアプリの開発を行っていますが,ユーザが付くような有用性の高いサービスを作った暁には専用アプリも立ち上げ,.wellknownディレクトリにこの二つのファイルを仕込んで利用してみて下さい。

卒研メモ:PowerPointによる「スライドショーの記録」

 あまり知られていないようですが,今のPowerPointは自動録音・ポインタ動作の録画が可能になっています。メニューは下記のところにあります。

 PowerPoint 2016では「スライドショー」→「スライドショーの記録」→「先頭から録音開始」で,最初のスライドから切り替えのタイミング,レーザーポインタの動作(スライドショー時に右クリックして出す),自分の声をすべて記録しながら保存することができるようになっています。

 本学の卒業研究のプレゼンテーション時間は8分となっています。全ての説明が終わるまでどの程度の時間がかかるのかを確認しながら,この「スライドショーの記録」機能を使ってプレゼンテーションの練習をしてみて下さい。慣れるまで,自分の声入りPowerPointプレゼンを見るのはかなり恥ずかしいと感じるものですが,客観的に自分のプレゼンを見ることができ,時間も正確に測れるので,一番の勉強になります。頑張りましょう。

 「スライドショーの記録」がうまくいくようになったら,ライブで実際の発表会場を使ってプレゼンテーションを行い,練習を重ねて下さい。

セキュリティ:wp-login.phpのアクセス制限

 最近急激にWordPressのログインを狙ったアクセスが増えましたので,大丈夫かと思いますが念のため,下記のようなアクセス制限をかけることにしました。

 日本国内,更に,使用しているプロバイダ・組織のドメイン,IPアドレスからのみアクセスできるようにして,それ以外からのアクセスは全て弾くようにしました。精々フィルタの目を細かくした程度のセキュリティ確保ですが,やんないよりマシかと。

 今後も不正アクセス狙いが目立つようなら,チマチマ制限をかけていくことにします。