PythonとFlask

ここではPythonとFlaskの解説を行います。

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Pythonとは?

 Pythonはソースプログラム(スクリプト)をインタプリタが解釈して実行するタイプのコンピュータ言語体系の一つで,2020年10月現在の最新バージョンは3.9.0です。Pythonに関する情報はhttps://python.org/から辿ることができます。

Python.orgのトップページ

 現在では,単なる言語と言うより,科学技術計算,グラフィックス,GUI,深層学習など,Pythonから使用できる様々なモジュールの集まり,すなわち「Python環境体系(ecosystem)」を形成しています。

 ここではWindows用のPythonを使います。PythonスクリプトはMicrosoftのVisual Code Editorの使用を前提とします。他のエディタを使う場合は,日本語も含めて必ずUTF-8で記述するようにして下さい。

 Pythonをインストールしたら,最初にNumPy,SciPy,Matplotlibをpipコマンドでインストールしておいて下さい。方法については下記を参照して下さい。既に導入済みの環境があればそれを使って頂いて結構です。

Flaskとは?

 Flask(フラスク)は,Pythonで記述できるWeb開発ツールの一つです。大規模なWebサービスを構築するにはDjango(ジャンゴ)を使用することが多いようですが,比較的小さい単機能のWebサービスを作るにはFlaskが向いています。

Flaskのトップページ

 Webサービスには,GUIの構成要素であるHTML + CSSと,ユーザの入力に応じた動作が必要になります。Flaskでは前者をJinja(ジンジャ)というHTMLテンプレートエンジンで,後者をWSGI(Web Service Gateway Interface)をサポートするWerkzeug(ワークツェウグ(ドイツ語), Work+Stuff=Toolの意味)が担います。Flaskは両者の機能を融合し,統一的なWebサービスを作ることができます。

 Flaskもpipコマンドでインストールすることができます。NumPy, SciPy, Matplotlibに引き続き,pip install flaskでインストールしておいて下さい。

この実習の進め方

 それぞれのFlaskアプリケーションは独立したものとして扱いますので,下記の右図のように必ずフォルダを作り,その中にメインのPythonスクリプトとHTMLテンプレートファイルを入れるtemplatesフォルダを作ります。

 最終的には,右図のように課題ごとにhellow_flaskinputaddress・・・フォルダを作り,そこに個々のFlaskアプリケーションを作成していきます。

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